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高橋凌峰ががんばるブログです。

Facebookで店舗ブランディングしたい時に注意したいこと、やっておきたいこと

Facebookが日本で使われるようになってきてからそろそろ10年になります。Facebook自体利用は無料なので、お店のFacebookページでブランディングされてる方も多いかと思います。今回はこの、僕が今まで見てきた中でここに注意して欲しいという点を紹介していきます。

 

日記的な投稿はしない

個人で利用している時、友達にFacebookにいいねを押してもらうために様々な投稿をすると思います。今日あったことやランチで食べた食事、どこどこに行きましたなど、そういった日記的な投稿ですね。個人で利用するレベルならこれでも構いませんが、お店のブランディングで利用したい場合、こういった投稿をしてはいけません。というかこういった投稿は意味がありません。まず考えたいのは、あなたはその投稿を見たユーザーにどういった行動を起こして欲しいですか?どのように思って欲しいのですか?それを考えたら日記的な投稿にはならないはずです。例えばお店の事をもっと知って欲しいならお店の立ち上げのストーリーなんてのは既存顧客には興味深い話だと思います。店長がどういった思いでそのお店を立ち上げ、お客さんにどのようになってほしいのか。そういった背景や店長が目指すビジョンなどをストーリーを持たせて投稿することでお客様の興味はぐっと引き寄せられます。お客様の声も活用するのもいいでしょう。お客様にお願いして店舗のFacebookページに顔出し写真の依頼をし、感想を書いてもらう。人はクチコミが気になるものです。クチコミのような第3者情報は信頼性が高いので、ここでもその投稿を見たお客様、もしくは見込み客は興味を惹かれることになると思います。ここで大事なのは過去→現在→未来でそのお客様の話を書いてもらうことです。過去どんなことに悩んでいて、この店に来て何が変わったか。そしてこれからどうしていくか。来るようになったきっかけの話でもいいですね。そういった情報を定期的に投稿することでクチコミが拡散したり、見込み客が来店するきっかけにもなりえます。他にも飲食店や古着屋だったら仕入れの現場を投稿したり、美容室であればこのような骨格のお客様にはこのヘアスタイルがいいなどの情報もウケると思います。あとは家でもできるヘアケア、ヘアカット情報を動画で投稿するというのもいいですね。こういった、お客様に積極的に役立つ情報を発信するというのはFacebookでお客様を呼び込みたいなら意識したい姿勢です。大事なのはその投稿を見たお客様にどのように考えてもらい、どんな行動をしてほしいのか。当然お店の事を好きになって欲しいでしょうし、お客さんとして来店して欲しいと思います。そのためにお客様の興味を引きそうな情報をどんどん投稿していきましょう。

 

セールス色は出さない

これはお客様の心理になって考えれば当然です。人は物は買いたいですが、売り込まれるのは嫌なものです。例えばFacebookでたまにしか投稿しないのにセール情報や商品紹介しかしないのは、お客様の気持ちになれば嫌な感情になるというのはわかると思います。ですが、決してセール情報や商品紹介が悪いというわけではありません。そこにストーリーを持たせて売り込み色をなくすようにしましょう。例えば「期間限定3000円OFF!」という投稿より、「本店はオープンしてから3年と3ヶ月を迎えることになりました。その中で昨日お店に来店されたお客様から『こんな店に出会いたかった!』と言われました。店長である私もそのように言ってくださりとてもうれしく思います。なので、今回は店長の機嫌がいいので来店していただいた方に3000円OFF券をお渡しします!皆さんのおかげで今まで頑張って来れました。これからも応援の程よろしくお願いします!」。どうでしょう。後者のほうが興味を惹きませんか?理由はなんでもいいのです。ここでは「店長の機嫌がいいので」としましたが、新しいスタッフが入ったから、スタッフが結婚してめでたいからなど、何でもいいです。ユニークネスがあったほうが興味をひきます。普通に決算セールでもストーリーを持たせることで内容に厚みや説得力を持たせることもできます。また、商品紹介でも例えば古着であればアメリカのカリフォルニアから仕入れた物で、ここでこの服を販売していたおじさんがめっちゃ良い人だったんです!こんな人に着て欲しいと言ってました!など、こんな感じで紹介すると面白いですよね。物が溢れている時代、ただのセール情報や商品紹介ではお客様を獲得しにくくなりました。ですが、こんな感じで投稿していくことでセールス色を消しながら販売促進していくことも可能です。

 

裏情報を紹介する

例えば業界情報などですね。工場等であれば商品の製造過程を紹介するということや、ホテルや旅館であれば宿泊者の男女別、地域別、属性別の統計を紹介するのも面白いと思います。その業界の人にとってはふつうのことでも、その業界のことを知らないお客様にとってはとても新鮮な情報になります。ふと自分の周りを見渡してみると色々なネタが転がっていることがわかると思います。飲食店であれば調理風景やお店のこだわりのトッピングなどを紹介するのもいいでしょう。それらに気づいて、どう情報を発信していくかが大事になってきます。常にお客様のことを考えてください。そうすれば、お客様も知らない情報がどれだけあってどれを紹介すればいいか分かってきます。

 

スタッフも投稿する

例えば数人で店舗を回している場合、Facebookの投稿もスタッフを巻き込んで投稿してみてください。やはり一人でFacebookページを運営していると投稿が味気なくなったり単調になったりする場合があるので、フタッフにも協力してもらってみんなで投稿してみるのもありです。そうすればフェイスブックページ自体も新陳代謝が高まり、お客様も飽きずに見ることができます。ここで大事なのはそのスタッフの個性を打ち出していくことです。機械的に投稿していっても誰が投稿しているのか分かりませんし、人間味が出にくくなります。やはりどれだけいい商品でも、結局は誰から買うかという点になってきます。その個性をどうやって打ち出していくのかが肝です。

 

時期に合わせた投稿をする

これも大事です。マーケティングに力を入れている企業なら当然季節や時期に応じて様々なイベントを打ち出しています。これをスモールビジネスを行っている店舗でも活かさない理由はありません。日本には4季があります。春夏秋冬に応じてその季節にあったイベントを企画するのもいいですし、最近ではハロウィンなんかはバレンタインデーやクリスマスに匹敵するほどのイベントになってきています。また、店長が野球好きなら、応援している球団が勝った時、または優勝した時などに何かしら企画するのもいいですし、サッカーならサッカーで、相撲なら相撲でそれぞれ考えてみるのもいいでしょう。むしろこのようなイベント事はもっと考えて企画していくべきだと思います。人間色んな趣味を持つ人がいますし、共通の趣味は共感を生みます。話のネタにもなります。Yahoo!アドネットワークなどで一年のイベントカレンダーも取得できますので、まずは年間でなんのイベントを催すのか1年の初めに決めて、後はその時時に応じて企画していきましょう。

 

Facebookでのブランディングで大事なことは色々ありますが、基本的なことは上記に上げたとおりです。ここで、ブランディングとは何なのか考えてみましょう。ブランディングとは価値作りともいえますが、その価値はお客様の頭の中にあるものです。決してデザインがいいとか雰囲気がいいとか、そうゆうものではありません。デザインや雰囲気ももちろん大事ですが、重要なのはそれを体感したお客様の頭の中でどうゆう世界観が作られるのかということです。人それぞれ情報の受け取り方は違います。ヴィトンが好きな人もいればヴィトンのブランド臭さが嫌いな人もいます。これは店舗側ではコントロールしにくいところですが、それでも店舗側から積極的に打ち出していくことで、ブランディングの輪を広めていくことはできます。その中で、お店を運営するあなたがその商品を使ってどのような世界を作りたいのかという点が大事になってきます。要はコンセプトですね。どのようなコンセプトを持ってサービスを展開していきたいのか、そしてそのお客様になってほしい人はどんな人達なのか。コンセプトがないとお店のブランディングはできなくなってしまいますし、集客で価格競争に巻き込まれやすくなります。そんなことは嫌ですよね。だったら自分の目指したい世界は何なのか一度考えてみましょう。もうひとつ大事なのは、お客様の感じる価値とは「価値=お客様が受ける全てのベネフィット÷お客様が払う全てのコスト」という方程式を理解することです。コストに見合わない買い物をしたら再度来店する可能性は低いですし、そこでお客様が払うコスト以上のものを提供できれば、それは感動になりお店のブランディングになります。そのために様々な活動をするというのはお店をこれからも継続させ、繁栄させたいなら必要な努力です。情報が氾濫している今の時代、物自体の差別化は難しくなってきており、むしろ物を誰から買うかという視点が大事になってきています。美容室や飲食店なんかは半径1km以内にどれだけの強豪がいるでしょう。その中でおなあなたのお店は何ができるでしょう。何をしなければならないでしょう。考えてみてください。既存顧客に関しても、あなたのお店に単に商品を買い求めに来ているのではありません。飲食店だったら飲み食いだけするのではなく、店舗の雰囲気や接客サービスなどをひっくるめてお金を払っているのです。ただ飲み食いするだけなら近所のファミレスで十分です。でもそこには行かず、なぜあなたのところにお金を払いに行くのでしょう?あなたのお店でしかならない理由があるはずです。機会があればグループインタビューでも実施して分析してみてください。そこにはあなたの知らないさらなる魅力が眠っていることと思います。Facebookにせよ、ブログにせよ、戦略的に運営していきましょう。それらはきっと資産になっていくはずです。大丈夫です。コツを覚えれば楽しいです。楽しんでマーケティング、ブランディングしていきましょう。

 

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