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高橋凌峰ががんばるブログです。

多様な価値観があっていいじゃない

そもそも人ってそれぞれ違うと思うんですよね。産んでくれた親も違えば、育つ環境も違う、付き合う友達も違えば、何に刺激を受けるかも違う。頭の中で考えていることも違うし、人と同じでなければなんて全くのナンセンスですよ。僕も日本で育ち、一時期海外に留学していた経験もありますが、基本日本生まれの日本育ちです。ですがなんで日本人はこんなに人と違うものを排除しようとするんですかね。例えば「協調性のない子」。これ、学校で教師に指摘された人もいるかと思いますが、協調性ってそんなに大事ですか?なかなか人と馴れ合うことに抵抗ある子もいると思うし、自分の考えは違うと小さな頃から自分の信念を持っている子なんて大したもんじゃないですか。僕は塾で教えていた時、中3の女の子で僕も人生で初めて見る程の毒舌の女の子がいたんですね。なぜそんなに毒舌を吐くのか理由はわからないですけど、とにかくびっくりするほど。塾の他の先生にも「もっとわかりやすく説明しろよ!」とか、「今日まじでダサいんだけど!」とか、まー見ててビックリします。でも、それって視点を変えたらその子のものすごい武器になりますよね。確かに学校では友達が少なく、塾の子とも先輩後輩関係なく衝突を繰り返してますが、僕、その子の将来がすごい楽しみなんです。もし教師や親だったら「人の気持を考えなさい」とか注意するんでしょうが、僕はそんなことしなくていいと思います。だって、これから高校、大学と進んでいくに連れて、その子はきっと自分で気づいて学んでいくから。それに、その子は社会に出たらものすごいヒーローになると思うんです。先輩後輩、先生に対してそんなにズケズケとものを言える子なんてそういないですよ。そして社会はそうゆう人を望んでいます。まあ、はじめは出る杭は打たれる的なこともあるかもしれないですが、でも例えばその子だったら会社の悪い部分を指摘して体質変化させることができるかもしれないし、逆に人間関係で本音で付き合える人ってほんとに希少で、そうゆう人こそほんとうの意味で親友になり得るんですよね。上っ面だけニコニコして大事なことは何も言わない人間関係なんていらないですよ。僕自身もそんな人としか付き合いたくないし、上辺だけの人間関係なんて御免です。だから友達は少なくていいし、100人もいらない。マーケティング的に言えば、ランチェスターです。欠点を補うのではなく、その人の高い部分の能力をさらにのばして、その分野で1番にさせる。そうゆう教育者が増えて欲しいと思っています。

 

なんで協調性がないと駄目なの?先生の評価が下がるから?

これ、会社でも言えることかもしれないです。自分の評価のために部下を叱責し、やる気を失わせ、部下は本来の自分が達成したいとする目標のためではなく上司に怒られないために仕事する。そうすると失敗を怖がるようになり、挑戦心もなくなって、失敗しないようにしようと意識すると更に失敗をしてしまい、負の無限ループ。これ僕がいた会社でもありました。上司に逆らわない、何かあったら自分の責任ではない、飲み会で話すのは会社の愚痴ばかり。そんなことして人生楽しくないですよね。失敗に寛容であればやりたいことは部下の方からどんどん上がってくるようになり、いい意味で活性化され、離職率も下がり、皆が団結して目標を達成するようになると思うんです。そのためにはまずその人の「個性」を認めること。会社の飲み会に参加しないから「最近の若い奴は…」。ちょっと怒っただけでへこむから「最近の若い奴は…」。まあ全てがそうではないでしょうが、でもその人の個性や特性がどの部分にあって、欠点もあるけどそれをカバーするくらいどのように能力を上げればいいのか。上司の人にはこうゆう視点を持って欲しいです。学校の場合の評価制度は分かりませんが、でも「友達100人」いなくても、周りとちょっと違くても、その部分をその子の「個性」として認めてあげる。その中で、自分で学ばせてあげればいい。これは持論ですが、「子どもは育てるのではなく、勝手に育つ」んです。以前ダウンタウン松本人志ご意見番をやっている「ワイドなニュース」という番組に武田鉄矢さんが出ていたのですが、その中で武田さんはこんな事を言っていました。

 

「子どもっていうのは親や先生が見ていない所で育つものだ」

 

これ、本当にその通りだと思うんです。親や先生以外の場所、要するに「社会」ですね。僕が子供の頃であれば駄菓子屋がまだ存在していた時代、複数の駄菓子屋があって、300円というお小遣いで何を買うのか、真剣に考えていました。300円なんて小学校低学年からしたら大金です。5円チョコ60個買えますし、うまい棒は30本変えます、でもすっぱ梅も食べたいし、ブタメンも食べたいし、ビッグカツも食べたい。あー、どーしよー!最近はお菓子なんて全然食べてないですけど、でもこれって立派な経済活動ですよね。親からお小遣いをもらうというのは仕事ではないので生産活動にはなりませんが、あ、でも人は生きてるだけで人の役に立っているというのを聞いたことがあります。要するに、赤ちゃんという存在があるからこそ、赤ちゃん自身はお金を稼げないまでも存在している時点でベビー用品が生産され、消費されるということです。まあ、それは置いておいたとしても、その300円はちゃんと駄菓子屋の利益になり、それが駄菓子屋のおばあちゃんの収入になって、またどこかにお金が流れます。立派な経済活動です。駄菓子屋以外でも、僕は学童保育に通っていたため、保育園の子供達とも交流があったり、友達の家に言ったら友達のお母さんや友達の兄弟との交流もあるわけです。その中で自分の家にはない発見や、驚き、カレーの味の違いなんてものを学んでいくんです。コミュニケーションなんて学校以外の方が学ぶことが多いですし、学校に縛られる必要なんて全然ないんですよね。

 

学校に行かないという選択肢もある

て考えたら、学校に行きたくなければ学校に行く理由はなくなってきます。高校卒業してなくても大検取得すればいいだけですし、勉強が不十分であれば塾通いでも、もしくは最近リクルートが運営する「受験サプリ」なんてものもありますしね。ホリエモンなんて「学校は受験サプリの補助くらいでいいんじゃないか」的な発言もしてますし。僕も同感です。確かに学校でなくては学べないこともありますし、学校でなければ作れない思い出もあります。でも、社会で学ぶことのほうが100倍以上たくさんありますし、そっちのほうが刺激的です。むしろ、文科省が定める教育基本方針に則った教科書で学ぶことより、よっぽど社会の真実を学べますし、何がどう繋がっていることもわかるので、よっぽど興味深く勉強できるはずです。僕自身、そして僕の周りでも同じ意見がありますが、大人になると勉強の楽しさが分かります。それは、社会という世界の中に身をおくことで、ただの知識ではなく、生きた情報として、そしてそれがどう役に立つのかを体感できるので、勉強が楽しくなるんです。例えば僕が最近得た情報の中で面白いと思ったのは、米ソ冷戦時代から現代に至るまで社会がどう変わったかということです。池上彰の「池上彰の経済学講義」という本を読んで得た知識なのですが、ソ連が存在していた時代、ソ連社会主義で国家を作ろうとしたんですね。当時のレーニンなどの指導者は社会主義こそ全ての人が幸せになると考えてその制度をとったらしいのですが、社会主義は資本家を認めません。資本主義では土地を大量に持つ資本家が労働者をその土地で働かせることで仕事を与え、資本家は労働者が生産したものを売ることで収入を得ていたのですが、これには収入格差が出てくるんです。それはいかん、平等じゃないということで社会主義を取り入れたソ連は資本家を全員殺しました。そしてその土地を国が管理し、人々を国家公務員として働かせ、国が定める生産数値を目標として全員で幸せになろうとしました。ですが、そこには競争や責任がなく、やってもやらなくても収入が同じなので、人々は自分が農地をまもらなくても誰かが守るだろうと決めつけ、生産性が低くなり、結果貧困に陥ったそうなんです。そういった経緯があり、今はソ連も資本主義を取り入れるようになったのですが、まあ、うろ覚えのにわか知識ですね。でもこれを知った時「へー!そうなんだ!」って思いました。「勉強っておもしれー!」って思いました。高校時代の時は近代史なんてさらっとしかやらなかったし、歴史なんて一切興味がなかったので丸暗記で乗り越えてましたが、勉強って多分こうゆうことなんでしょうね。世の中には面白いことがたくさんあります。

 

子どもの教育にもランチェスターを!

ランチェスターとは、マーケティングで言う弱者の戦略です。その中で、何かで負けていても別の何かで一番になればいいという戦略があります。例えば美容師であれば、今時カット技術なんてどこも大差ないと思います。でも集客しなければならないから、広告を出して新規顧客を獲得しようとし、キャンペーンや早割で値下げをして次回来店を狙ったり。でも、そんなことしても顧客はロイヤルカスタマーになんてならないと思います。例えば、記憶力が良い美容師がいるのであれば、お客さんに「前回と同じにしますか?」なんて、あなたのことはきちんと覚えてますよなんてのは顧客にとって最高の喜びになりますし、例えばそれができなくても写真をとってデータ保存して、それを見ながらお客さんと「今回は感じにしましょ?」とか、例えばお客さんが引っ越しで町を離れることになってもそのデータを次の美容室で活かせるように渡してあげるとか、そうしたら顧客感動も高まっていい口コミが拡散すると思います。他にもイタリアンのお店でワインがとにかく好きな店員がいるのであれば、その知識をお客さんに話してあげてムードを演出してあげたり、そのお客さんが誕生日であれば自宅に誕生日にピッタリのワインを送ってあげて「またご来店心よりお待ちしています」なんて書かれた日には一気にその人、そのお店のファンになってしまいます。ここで重要なのは、そのワインはあくまでもプレゼントで送ってあげるということ。LTV(顧客生涯価値)で見れば安い投資だと思いますし、そのお客さんは間違いなく他に人にもそのお店を勧めてくれるでしょう。まあランチェスターの場合は、ワインで攻めるならニッチなワイン好きを集めるために例えばチリ産のワインに特化した店作り、美容師なら65歳以上限定の美容室作りなども考えられますが。少し話は逸れましたが、要するに自分の特技、能力、好きなことを磨いていきましょうということ。僕が働いていた塾に、先に述べた女の子以外にも面白い子がいました。その子は中学2年生の男子生徒なのですが、とにかく歴史が好きなんです。特に「戦国時代はアツい!」なんて言ってました。その子がどのくらい好きなのか知るために、織田信長について教えてよなんて言ったら、目を輝かせて織田信長の家系の話、母親との関係性、弟との関係性、その後どの年に何の戦があって、その次には何の戦があって、最終的に本能寺の変になったのか、喜々として話し始めました。その年の子に比べたら圧倒的な知識量ですし、へたな先生よりも知っているんじゃないかと思うくらいでした。そこでなんで歴史が好きになったのか聞いてみたところ、最初はドラマから興味を持ったらしいんです。そこから学校の図書館で300冊位本を読み漁り、はまっていったそうです。それを聞いた時僕は驚きましたが、でも本来勉強ってそうですよね。興味があるから自発的に知ろうとするのだし、先生が何を言わなくても勉強すると思うんです。でもその子、1つ弱点があって、英語が全くダメなんです。全く英語には興味を示さず、毎回出す小テストでも、たとえそれが同じ問題だとしても30点以下なんです。まーこれには困ったなんて思いながら、でもこれって英語を克服させようとするより、好きな歴史をもっとのばしてあげれば、この分野でこの子は1番になれるんじゃないかと思いました。この子も将来が楽しみな生徒の一人です。何かの分野で一番を取ったら、他の分野でも成功しますからね。

色々書きましたが、要するに言いたいのは、自分の得意分野を伸ばそうということです。得意分野が他の誰にも負けないくらいになれば、たとえ欠点があっても認めてくれる人もいますし、むしろ社会は均一化でないほうがいいんです。そのほうがイノベーションは起こりますし、幸せな人も増えると思います。教育にもランチェスターを入れていきましょう!

 

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